【ロマン】最北端を目指した少年、気づいたら南極の玄関口にいた話

これまでの人生で一番南極に近づいた瞬間でしたよ。まず一つはタスマニアという地理的な面。もう一つはこちらのホテルが元・南極観測隊の訓練施設であり、南極へ行く人たちの足跡が残っている点。

僕にとって南極は社会科の時間に地図みて勉強するか、物語に出てくるところ、という程度の接点です。暮らしの中ではまず触れない世界でそれこそ宇宙と同じくくりですね。それが今現実に「こちらは南極の〜」なんていう言葉を直接浴びたもんだから少々面食らった、というわけです。

「南極に近づいてる……俺!!」

という高揚感は、きっとこの時のツアーメンバーの中で一番ありました(笑)

こういったアウトドアめいたものの原点って、僕は自転車旅行なんですよ。若いときは日本各地を旅行していたのですがやっぱり目指すのは最北端とか最南端、なわけです。

ええ、行きましたよ当然。日本最北端稚内。

ちょっと行くには遠いけど行けないことはない局地。そこに自転車や人力で行くというのにロマンを感じる人種がおりまして、僕もその一人です。当時は日本から出たことなかったし、海外なんて想像の範囲外でした。しかしそれで充分と思えるほどに日本は広い。実感しましたねぇ。

そして時はたち、今こうして南極に近づいている。(まだまだ遠いけど)

こちらの内装がまた素敵で重厚なんです。どっしりとしたダイニングテーブルに、広々としたソファー。そして暖炉もあります。(何かのツノも飾られてた記憶がある)

「探検で疲れた体を解放する、余裕あふれる空間」

といわんばかりの室礼が本当に素晴らしく、さらに南極への想像をかきたててくれました。

南極南極言ってますが、当然このホテルがあるエリアも充分堪能いたしました。 あたりはまさに荒野!荒野の中にポツンとあるホテルなのです。荒野の中に小川が流れていて、そこにカモノハシの気配を感じてしばらく張ってみたり。

日が暮れると野生のタスマニアデビルが出てきます。餌を食べてるところもじっくり観察しました。

この風景の中で一夜を明かす、ということだけでも興奮しました。

まぁ気がたって寝られないということはなく、ぐっすり快眠でしたね。 (客室もベッドも素敵だったんです)

また行きたい度 ★★★★★

人生で一番南極に近づいた度 ★★★★★

素敵なディナーでした度 ★★★★★

お部屋もすごくきれいで度 ★★★★★

出会ってから世界が少し変わった度 ★★★★★